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〜小 樽 ・ 積 丹 編〜
(夜の札幌も含む)

8月6日(日)

 この日の主目的は小樽運河と旨い寿司であった。しかし、外を見るとまたもや曇り空。雨男の自分への風当たりがますます強くなっているように感じるのは気のせいか?

 朝食は洋食のバイキング。ケンは前夜の飲み過ぎで抜け殻のようになっていたが、晩にはお楽しみの‘Sスキノ’が待っているので、余分な体力を使うわけにはいかない。この日の彼はただひたすら体力の回復につとめているように見えた。

 さて、今日からはレンタカーでの移動だ。借りた車はマツダのデミオ。京都でこの車を予約する時にJTBの人に「4人乗るのはきついですよ。」と言われていたが、なんのなんの、この4人に不可能という文字はない。早速、小樽へ向けて出発だ。
 この日の運転は主に俺が担当、国道5号線を北西へ快調に走らせた。

昼の小樽運河。にわか雨の後。 小樽運河というと異国情緒溢れるロマンチックな場所という先入観があったが、着いてみると観光客で道は混雑しており、さらにはにわか雨にも降られる始末。4人とも少し気分がローになっていた。

 するとそこへ、
「アンケートにご協力願えませんか?」
と声をかけてくる女性がいた。これがなかなかの美人だ。この時、来てよかったと思った。
(誰か写真撮っておいてほしかったなあ〜。)
 
 彼女からお薦めの旨い寿司屋「政寿司本店」を聞き出した俺達は、早速そこへ向かった。(途中立ち寄った「小樽大正硝子店」もなかなかよかったが、省略。)「特上」の内訳は、大とろ・大ぼたんえび・平目・うに・ほっき貝・ほたて貝・たらばがに・あわび・数の子・いくら。右に並ぶのは‘ウニいくら丼’とお吸い物。
 政寿司は店構えも立派な名店。20分ほど入口で待たされて、ようやく2階の座敷席へ案内されると、せっかく来たのだからと奮発し、「特上寿司」(3500円)「ウニいくら丼(小)」(1500円)を注文した。(他の3人もほぼ同レベルのメニューを注文)
 昼食に5000円もかけるなんて滅多にあることではないが、これも旅先ならではだ。こうして出てきたネタは、どれも関西では口にすることのできない絶品!
 予は満足じゃあ〜

トンネルの中を歩き長〜い階段を下りると、やっと積丹岬。 この後、さらに車を北西へ走らせると1時間ほどで積丹岬へ到着。長い階段を下りていくと、地元民が水着姿でバーベキューをしていた。潮の香りを楽しもうと思ったのに、漂うのはバーベキューの匂いばかり。そうしているうちに、また雨が降ってきた。

 「Yae〜!なんとかしてくれよ〜」
 俺に言われても知らんわい。(←つい力が入る)

 視界もあまりよくないので早々に引き上げることにした。来た道を戻ろうとしたが、今度は渋滞に巻き込まれてしまい、途中から運転を代わっていたアキが遂に悲鳴を上げた。
 苛立ちのあまり、前の車にクラクションを鳴らしかねない勢いだったので、途中で再び俺が運転。札幌のホテルに着いたのは夜の8時近くになってしまった。

 一息入れてからタムの部屋へ行くと、彼は目を爛々と輝かせながらガイドブックを読んでいた。そう、いよいよ明日からは馬三昧の旅程が待っているのだ!4人の中でも群を抜いたウマキチである彼は、水を得た魚のようになっていた。
 その後、ケンはお待ちかねのSスキノへ出発し、アキは部屋で何かすることでもあるのだろうか、どこへも行かない様子だったので、タムと俺はラーメンでも食べに行くことにした。

 札幌の路面電車に乗ってみたいとタムが言い出したので、「創成小学校前」駅まで歩いた。ラーメン屋のある「東本願寺前」まではわずか1駅。地図で見ると500メートルもない。時刻表を見ると次の電車まで20分近くもあったので、歩いた方が早いに決まっていたのだが、どうしても乗りたいと彼は譲らなかった。
 やっと電車が来て乗ってみたら案の定、1分もたたないうちに到着した。

 ラーメン「五丈原」も30分待ちだった。昼間の寿司がまだ胃袋に残っていたので、俺は“とんしおラーメン”の並にしたのだが、タムは“味噌ラーメン”の大盛りに加えて特大のおにぎりまで注文した。
 どんな胃袋しとんのや〜!?
 そう聞く間もなくそれぞれのラーメンが出てくると、背後に並ぶ席待ちの人たちの温かい(?)視線に見守られながら、じっくりと味わった。おっ!これは昨日の(大通公園の)ラーメンよりもずっと旨いぞ!

 帰り道で、営業中なのに客が一人も入っていないラーメン屋を見かけた。
「札幌ラーメンといってもピンからキリまであるんやなあ。」

 俺は札幌ラーメン業界の競争の厳しさを感じていたが、タムの頭の中はすでに明日からのウマのことで一杯だった。
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