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京の冬の旅 定期観光バス特別コース 京の国宝と名庭園をたずねて

日頃は非公開の文化財を巡る「京の冬の旅」定期観光バス「みやびコース」に参加しました。
普段はなかなかできない京都巡り、その一部を紹介します。
(2007年1月11日撮影、2月11日UP) 

東寺五重塔(南区九条町/市バス「東寺東門前」から徒歩2分)
 五重塔は高さ55mで木造塔としては日本最大。電車の中からでも見ることができますが、塔(初層)の内部に入ったのは初めてでした。
阿弥陀如来など、四方に配置された立体曼荼羅が見事でした。 五重塔を幾多の地震から守ってきた心柱。 東寺の境内から見る五重塔。逆光でうまく撮れず、失敗。

大徳寺聚光院(北区紫野大徳寺町/市バス「大徳寺前」から徒歩6分)
 秀吉が織田信長の葬儀を行った場所として有名な大徳寺。6万坪の敷地内に22の塔頭(たっちゅう)があります。この聚光院もその1つで、戦国時代に近畿で勢力を持っていた三好長慶の菩提寺。表千家・裏千家・武者小路千家の3千家の菩提寺でもあります。この春には襖絵が国立博物館に移されるので、この中で襖絵を見ることが出来るのはこれが最後になるそうです。
狩野永徳の若き日の傑作「花鳥図」。 茶室「閑隠(かんいん)席」。
千利休の作と言われる枯山水の庭園。いくつもの石が連なっていることから「百積の庭」と呼ばれているそうです。 三門のあるあたりから南門方面を撮影。本当に広いです。 大徳寺三門。利休がここの2階に自分の木像を置いたことで、秀吉の怒りを買ったと言われています。

妙心寺玉鳳院
 (右京区花園妙心寺町/市バス「妙心寺北門前」徒歩4分、JR「花園」駅徒歩10分)

 妙心寺も46の塔頭がある広大なお寺で、その塔頭の1つ・玉鳳院は、歴史の重みと端正な美しさを兼ね備えた名刹でした。このすぐ下の左の写真は、妙心寺を開いた関山慧玄(かんざんえげん)が祀られている「開山堂」で、妙心寺境内で最古の建物。すぐ下の右は、手前の「風水泉」から望む北側の庭園で、奥のお堂には、幼くして亡くなった秀吉の子・鶴松が祀られていました。
↑織田信長・信忠の石碑と、↑武田信玄・勝頼など武田家の石碑。玉鳳院の片隅に、両者が仲良く並んでいました。 精進料理の名店「阿じろ」の昼食。おいしかったです。

東福寺龍吟庵
 (東山区本町/京阪・JR「東福寺」駅徒歩15分)

 奈良の東大寺と興福寺から1文字ずつとって名づけられた東福寺。その本坊の東の堰月橋を渡ったところに、この龍吟庵があります。ここの見所は、昭和の作庭家・重森三玲(しげもりみれい)による枯山水庭園。方丈を囲んで東・南・西の三方に広がっていますが、それぞれ雰囲気が違っていて面白かったです。

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