現在のサイト位置:ホーム波乱万丈旅行記>2002夏 福岡・山口・瀬戸内 8日目

8月10日(土)

これはサンセットビーチではない。生口島の海岸通り。 しまなみサイクリングの2日目は、前日に続き好天に恵まれた。午前中通りかかったサンセットビーチは、瀬戸内で一番美しい砂浜と聞いていたが、それほどでもなく、若い女性もいなかった。やはり、名前のとおり夕暮れ時に行かないと幻想的な雰囲気は味わえないのだろうか・・。

 僕は失望のあまり次の休憩地点、伯方ビーチの食堂で、ポットの水をまるごと多々羅大橋。ここが広島と愛媛の県境です。テーブルにこぼしてしまった。店の手伝いをしていた小学生の女の子が、慌てふためいてしまい、見ていて可哀想だった。
 おそらく彼女の夏休みの日記には、「今日、お店に手のかかるお客が来て大変でした。」と書かれることになるのだろう。


 こんなことはあったが、気を取り直して、また自転車で南へと進んだ。大島は途中に峠もあり、カンカン照りでつらかったが、随時水分を補給しながら頑張った。こうして、午後3時頃にはようやく来島海峡大橋まで到着。左前方に今治の街を発見し、ついに四国の地を踏むことになったのである。


大三島橋。ここが一番眺めが良かった。 今治駅前で自転車を返すと、JRで松山まで移動。最後の目的地・道後温泉に入った。


 旅のラストを飾ってくれたのは、道後の地ビールだった。ここには「坊ちゃんビール」・「マドンナビール」・「漱石ビール」の3種類があり、ケンに飲んでくださいと言わんばかりだ。
 僕は日本酒党なので、道後の地酒も飲んだ。その土地の地酒を味わうのも旅の楽しみである。

道後温泉入った後は当然湯上りビール。
 疲れは勿論あったが、しまなみ海道を渡りきったという達成感に身をゆだね、この旅行もこれで終わりなんだという感慨にもふけりながら、最後の晩餐を楽しんだ。


 こうして旅も予定通り無事終了・・となるはずだったが、最後に冷や汗ものの出来事があった。
 港まで連れていってくれる筈のタクシーが余りにものろくて、もう少しでフェリーに乗り遅れるところだったのだ。
 まったく、田舎のタクシーは使うものじゃない。僕らの夏旅行は、こうしてめでたく?フィナーレを迎えたのであった。

<完>

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