8月6日(火)
昨晩の後味悪さを消し去るべく、早々にN旅館に別れを告げると、マサ・ケン・Yaeは車で角島の海水浴場へ向かった。
海は絵に描いたような青色だった。でも、時間がまだ早いのか、人は少ない。あるホームページによると、この付近は「家族連れが多い山陽の海水浴場に比べ、女子大生などの若い女の子が多いのが特徴」とあり、楽しみにして来たのだが、実際にはそれほどでもなかった。
僕は水の中が好きなので、ほとんど海で泳いでいた。ケンは、可愛い女の子がいなくて不服そうだったが、それでもしっかり目の保養に励んでいた。マサはいつものように浜辺で寝そべっている。
もともと海にはあまり似合わない3人なので、これ以上書くのは省略するが、ここで皆真っ黒(真っ赤)に日焼けしたことだけは確かである。
次の目的地は「川棚乗馬クラブ」であったが、道中、ピンチが訪れた。突然大雨が降ってきたのだ。その瞬間、一斉に非難の目がこちらに向けられた(←過去の実績から雨男と呼ばれている。)が、どうすることもできない。
しかし、3人の日頃の行いがいいのか、それともこれまで散々雨に泣かされ続けた我々を、天が哀れに思ってくれたのだろうか。到着までに雨はあがり、事なきを得た。
こうして始まった乗馬のレッスンは、60分×2日間。受講生は僕ら3人だけだった。平日の昼間、しかもこんな真夏に馬に乗りたいという人間は、普通はいないのだろう。分厚い長靴と帽子をつけると、それだけで汗が吹き出てくる。
でも、馬の上にまたがるのは最高に気持ちがよかった。僕がこの日乗ったのは「フジワンマンクロス」といって、かなりの良馬。たむがこの場にいれば、自分がこの馬に乗るといって駄々をこねたに違いない。乗り方、降り方、止まり方、曲がり方、並歩(なみあし)、早歩(はやあし)と教えてもらい、あっという間に1日目の60分は終わった。
この日宿泊の、一の俣グランドホテルは豪華だった。昨日がN旅館だっただけに、余りのギャップに戸惑う3人。
宿泊客が少なかったので、広い露天風呂もほぼ貸しきり状態。この旅行中は毎晩のようにビールを飲んでいるが、この日のビールは格別に旨かった。
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